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2004年 11月 05日
アラファト議長容体抜粋。
パレスチナ:議長権限は誰に移譲 アラファト氏危篤
PLO委、首相に治安権限など移譲…後継へ本格準備
パレスチナ新局面へ アラファト議長容体悪化 後継争いが活発化

アラファト議長、死去すれば内戦突入の懸念強まる
 【ガザ地区 4日 ロイター】 パレスチナ自治区では、アラファト自治政府議長が4日、危篤状態に陥ったとの情報から、議長が死去した場合、無秩序で流血を伴う権力闘争が起きる可能性がある、との懸念が強まっている。
 ヨルダン川西岸やガザ地区では、多くの住民がラジオやテレビの放送に耳を傾けているが、死亡説が流れたり否定されるなど情報も錯そう。

アラファト議長、死去すれば内戦突入の懸念強まる
 ガザ地区の通りには、パレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハの武装メンバーらが集結し「親愛なる神よ、我々の指導者を護り賜え。親愛なる神よ、我々の父を護り賜え」と連呼しながら空中に向けて発砲する場面も見られた。
 パレスチナ当局は平静を呼びかけているが、議長が数十年にわたって権力を保持し、政敵を切り捨てる政策をとってきたことから、多くのパレスチナ人は、議長が死去して政治的な空白が生じれば深刻な内部抗争が生じる危険がある、と懸念している。
 ある政府関係者は、「議長の死期は神のみぞ知るだが、それは内戦の火蓋を切ることになり、大きな損失になろう」と語った。





アラファト議長、意識不明の状態と、情報に混乱も
パリ――パリ郊外のペルシー軍病院に先月29日入院したパレスチナ自治政府のアラファト自治政府議長(75)の側近は4日、CNNに対し、集中治療室にいる議長が3日夜から、意識不明の状態に陥っている、と述べた。
AP通信などは同日、自治政府筋の情報として、議長の容体が4日早朝に悪化した、と伝えていた。ただ、別の議長側近は重体説を否定するなど情報が混乱している。
議長が死亡するような事態にでも陥れば、パレスチナ情勢が一気に混迷する可能性がある。パレスチナ自治政府は、後継体制の早急な取り組みを迫られることになる。3日に再選を決めたブッシュ政権はこれまで、パレスチナ武装組織のテロ活動を抑制出来ない議長は、中東和平を阻害しているとして、議長との交渉を拒否してきた。
イスラエル政府も、「アラファト氏後」のパレスチナ情勢を見据え、対応策の協議を開始しているとみられる。
病状の変化を受け、アラファト議長は集中治療室に移されたが、医師団はいまだに病名の診断が出来ていないという。イスラエルのマーリブ紙は、同国情報機関やパレスチナ自治政府の当局者を引用し、議長が器官系の機能障害を起こし、症状は重体である、と報じた。
一方、パリで議長に付き添っている側近らのひとりで元治安担当相のダーラン氏は、重体報道を否定し、記者団に「議長は安定している」と話した。
議長の病名については、さまざま憶測が流れたが、軍病院は2日、白血病ではない、との診断を下し、議長本人と家族の了解を得て診断書の概要を公表している。診断書では、(1)白血球が多く血小板が少ないという異常があるが、白血病との診断は排除できる(2)消化機能の障害が続いている――としている。
自治政府の駐パリ代表シャヒード氏は、アラファト議長は3日に米大統領選の結果について尋ねるほど、容体は良かったと話している。また、側近ラシード氏によると、議長はブッシュ米大統領の再選を喜び、2期目の大統領が中東和平の再活性化に力を入れることを望んだという。

パレスチナ新局面へ アラファト議長容体悪化 後継争いが活発化
 【エルサレム=加納洋人】パレスチナ自治政府のアラファト議長(75)が「脳死に近い状態」に陥ったことで、「アラファト時代」は幕を閉じ、パレスチナ情勢は新たな局面に入ろうとしている。議長がパレスチナの地を離れて以降、すでにパレスチナでは暫定的な集団指導体制が始まっているが、今後、後継者争いが活発化するとみられる。
 パレスチナ治安当局は四日午後(現地時間)から、議長死亡の際の暴動発生などに対処するため、警戒態勢に入った。これに先立ち、ヨルダン川西岸のラマラでは、パレスチナ解放機構(PLO)幹部やPLO内の最大組織ファタハ中央委員会メンバーが集まり緊急幹部会議を開催した。議長死亡後の指導体制について協議したとみられる。アッバス前首相は五日にもパリに入る予定だったが、急遽(きゅうきょ)、渡仏を中止し同会議を招集した。
 アッバス前首相はPLO執行委員会の事務局長を務め、議長に次ぐ地位にあることから、最有力の後継候補とみられている。議長治療先のパリ訪問で、前首相の後継指名がなされるのではないかとのうわさも流れていた。
 アラファト議長は治療中も代理を置かず、後継指名もしていなかったが、議長がパレスチナの地を離れて以降、自治政府の日々の業務はクレイ首相が運営、アッバス前首相がPLOを担当するという暫定的な集団指導体制へと動き出している。しかし、議長が「脳死に近い状態」であることが判明したことを受け、今後は後継者争いが加速化する可能性がある。
 有力候補として名前があがるアッバス前首相はカリスマ性に欠け、大衆の人気は低いといわれる。新たな時代を築く若手の指導者を求める声も根強く、議長の治安担当顧問ラジューブ氏や前治安担当相のダハラン氏らが浮上する可能性も出ている。
 後継者は、PLO内最大組織ファタハ内から出てくるとの見方が強いが、イスラム原理主義組織ハマスは「集団指導体制が重要だ」との見解を発表。また、反主流派のパレスチナ解放人民戦線(PFLP)も全勢力が結集した集団指導体制を求めており、後継争いはPLO外の組織を巻き込んで展開する様相を見せている。

PLO委、首相に治安権限など移譲…後継へ本格準備
【エルサレム=佐藤秀憲】パレスチナ解放機構(PLO)の執行委員会は4日、ヨルダン川西岸ラマッラで開いた緊急会合で、パレスチナ自治政府のクレイ首相に対し、治安・財政などに関する緊急案件の処理権限を付与する決定を下した。
 危篤状態となったアラファト自治政府議長が回復することはないと見て、パレスチナ指導部が後継体制の準備に本格的に着手したことを意味するものと受け止められている。
 アラファト議長はこれまで行政全般について最終決定権を握り、議長から首相への権限移譲が懸案となっていた。クレイ首相がこのまま後継体制の中心を担うことになるかは不透明だが、当面、同首相やPLO執行委員会のアッバス事務局長(前首相)らとの集団指導体制になるとの見方が強い。
 パレスチナ筋によれば、クレイ首相は5日、ガザ地区入りし、パレスチナ治安機関との協議に臨む。議長が死去した場合の混乱を防ぐ方策を練るものと見られる。

パレスチナ:議長権限は誰に移譲 アラファト氏危篤
 【エルサレム樋口直樹】パリで病気療養中のアラファト・パレスチナ自治政府議長の容体が4日、危機的状態に陥ったことを受け、議長の権限を誰が受け継ぐのかが緊急課題になった。パレスチナ解放機構(PLO)の執行委員会は同日、治安と財政の決裁権限をクレイ自治政府首相に暫定的に与えたが、実務家の首相が半ば議長の私兵と化していた治安機関を指揮できるかどうかは未知数だ。
 アラファト議長は明確な後継者を作らず、独裁体制を維持してきた。重要な職務はひとりの幹部に任せず、常に複数の幹部を充てて、自分一人が全体を把握する独特の指揮手法を取ってきた。こうした議長のやり方が後継問題をこじらせる原因になっている。
 パレスチナ人の組織は、国連のオブザーバー資格など国際的な代表権を持つPLOと、イスラエルとの和平に反対しているイスラム原理主義組織「ハマス」などPLO外の組織に大別される。アラファト議長は69年にPLO議長に就任。93年の「オスロ合意」(パレスチナ暫定自治合意)に基づいて自治政府が誕生すると、その初代議長にも選出された。
 PLOが占領地内外のパレスチナ人全体を代表しているのに対し、自治政府はヨルダン川西岸とガザ地区の治安、行政権のみを保持。両組織のトップに君臨するアラファト議長は、パレスチナ解放闘争のカリスマとして、絶対的な権力を握った。
 アラファト議長の権力の源泉は、30年以上にわたるイスラエルとの戦いや交渉に裏打ちされた実力と、多岐にわたる治安機関やカネの出入りを一手に握ってきた独裁的な組織運営にあった。議長は、政府改革を進めようとした初代首相のアッバスPLO事務局長と衝突、同氏を辞任に追い込むとともに、次に就任したクレイ現首相にも治安権限を渡さなかった。
 アッバス事務局長は57年、議長とともにPLOの主流派組織「ファタハ」を創設、イスラエルとの和平交渉でも最前線に立つなど、実質ナンバー2的な存在だった。クレイ首相も和平交渉役の重鎮で、内外の知名度は高い。だが、2人とも肝心の治安機関に直接的な足がかりがなく、民衆の人気も低いのが実情だ。

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by barry_lions | 2004-11-05 17:11 | Middle East


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