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2004年 11月 09日
アラファト議長。
アラファト議長の死期が近づいていると言われている。
今は状況を見守るしかないが、慌しく現場が動いている。

アラファト議長は脳死状態 フランスのラジオ伝える
アッバスPLO事務局長、アラファト議長の病状確認へ
アラファト健康情報混乱で内部抗争露呈か?
パレスチナ首脳、議長の見舞い延期 怒る夫人に配慮

大物テロリストの代名詞から、一転してノーベル平和賞を受賞。
その後もパレスチナの象徴として君臨し、不死身とされたアラファト議長も、やはり年齢と病気には勝てなかった。
後継者を指名していないとされており、その辺りで混乱が起きる可能性もあり、また莫大といわれている資産の相続も話題になるだろう。

ここ数年での、中東和平の大きなターニングポイントだったのは、バラク(当時)首相の譲歩をアラファト議長が突っぱねた事と、シャロン(現首相)の挑発にインティファーダが激化した事だろう。
アメリカやイスラエルが中東和平の障害物と名指ししたのは、まさに正論。
そして、その障害物があることを利用して、イスラエルとアメリカは、自国に有利な展開を進めていた。
アラファトは、その荒波を見事泳いできたわけだ(良い意味も悪い意味も含めて)。
もし死去した場合、ニュースや社説で彼をどのように評価するのか、とても興味がある。

リビアのカダフィ大佐が温和になり、アラファト議長が病に倒れる。
実体の良く分からないアルカイーダが、テロの代名詞になった。
時代は流れて、変わっていく。

それでも、この後に混乱が訪れるであろうことは、歴史が示している。




アラファト議長は脳死状態 フランスのラジオ伝える
 フランス公共ラジオによると、パリ郊外のペルシー軍病院関係者は4日夜、入院しているパレスチナ自治政府のアラファト議長(75)の容体について「脳死状態で、とても深い昏睡(こんすい)状態に陥った」と語った。議長は人工呼吸器などで生命を維持しており、同関係者は「数日または数週間の延命は可能かもしれない」と、死去が時間の問題である可能性を示した。
 パレスチナ筋によると、ガザ地区では4日から5日にかけ、議長に近い武装組織と対立組織との間で銃撃戦が発生、7人が負傷し、早くも権力闘争が表面化した。
 自治政府は4日、緊急会合を開催。AP通信によると、ガザ地区では5日、パレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハやイスラム原理主義組織イスラム聖戦など13のパレスチナ組織の代表が集まり、各派の対立解消に向けて協議した。
 治安権限を譲り受けたクレイ首相は6日にもガザ地区に入り、関係者と協議する予定。同首相や政治一般を担当するアッバス前首相ら後継体制確立を目指す指導部は正念場を迎えている。
 議長の容体をめぐっては4日、一時死亡説が流れるなど情報が混乱した。自治政府指導部は後継体制確立までは延命を図りたい意向とみられる。議長の病気については当初、白血病とされたが、病院側は否定した。
 ガザ地区での銃撃戦は、ダハラン元治安担当国務相を支持する集団とアラファト議長のいとこ、ムーサ・アラファト氏を支持する集団の間で発生した。議長は7月、ムーサ氏を自治政府治安局の長官に起用。ダハラン氏を支持する組織が猛反発し、自治政府庁舎の襲撃などが相次いだ。クレイ首相はムーサ氏を更迭したい意向だが、反発も予想される。(共同)


アッバスPLO事務局長、アラファト議長の病状確認へ
 【エルサレム=佐藤秀憲】パレスチナ解放機構(PLO)ナンバー2のアッバス執行委員会事務局長とパレスチナ自治政府のクレイ首相は8日、アラファト自治政府議長の病状を確認するため、入院先であるパリ郊外のペルシー軍病院を訪問する。
 アッバス事務局長とクレイ首相が病院を訪れるのは、議長が10月29日に入院して以来初めて。自治政府のシャース外相も同行する。
 アッバス事務局長らは議長を見舞うとともに、医師団から議長の詳しい病状について説明を受ける予定。今回の訪問は、議長の病状に関し情報が混乱する中、正確な病状を把握するのが目的とみられる。
 アッバス事務局長らは8日、フランスのバルニエ外相との会談も行う予定。


アラファト健康情報混乱で内部抗争露呈か?
【パリ8日安倍雅信】パリ郊外のペルシー軍病院に入院中のパレスチナ自治政府のアラファト議長の健康状態について情報が錯綜(さくそう)する中、パレスチナ自治政府内部の分裂、議長夫人のスーハさんと当局者の潜在的な対立が露呈している。
 パレスチナでは、スーハ夫人の肉声談話で七日、議長の容態の安定が伝えられた。だが、仏国営TVフランス2は八日朝、パレスチナで実質的な統治権を持つクレイ首相とアッバス前首相のアラファト議長への見舞いがキャンセルされたと報じた。スーハ夫人が二人の訪問に難色を示したと伝えられる。
 現在、アラファト議長の容態については、看病に当たるスーハ夫人に情報を一本化、エストリポー軍病院報道官(軍医)が夫人と話し合い、病院前で発表する健康情報だけが正式のものとされている。エストリポー報道官の発表は一方的なもので、質問は一切受け付けず、短いコメントに終始している。
 発表とは別に、アラファト議長側近、パレスチナ当局者などが、マスコミの取材に答え、危篤説、生命維持装置装着説などが飛び交い、その度に世界のマスコミが反応し、混乱状態が続いている。混乱収拾のためスーハ夫人へ情報を一本化したが、スーハ夫人自身、アラファト議長と三年間別居生活をパリで続け、不仲説がささやかれ、パレスチナ指導部が不信感を持っていることも指摘されている。
 スーハ夫人には巨額の資金が毎月、パレスチナから送金されていたことため、昨年パリ司法当局から資金洗浄の疑いで捜査を受けており、アラファト議長の蓄財が一兆円を超えているという米諜報機関の報告もある。ポスト・アラファトをめぐる確執もあり、アラファト議長の容態が、状況を左右するものがあまりにも大きいため、実際の容態は闇に隠されているとも見られている。


パレスチナ首脳、議長の見舞い延期 怒る夫人に配慮
フランス・パリ郊外の病院に入院中のパレスチナ自治政府のアラファト議長の見舞いで、8日に訪仏を予定していたクレイ首相ら自治政府の首脳陣は同日、急きょ訪仏を遅らせた。議長は人工呼吸器で命をつないでおり、死去に備えたパレスチナでの段取りも整い始めている。「見舞いは死去を発表するため」との観測に怒った議長のソウハ夫人に配慮し、出発を同日午後に延ばし、見舞いのタイミングも9日以降にした格好だ。
 同首相のほか、アッバス前首相、シャース外相ら首脳は、訪仏で直接病状を確認し、9日夕にシラク仏大統領と会談する見通し。8日は出発時間を大幅に遅らせ、午後にヨルダン川西岸自治区のラマラを離れてフランスへ向かったが、見舞いの日程は未定のままだ。
 首相と前首相は「アラファト後」の後継者とみられている。訪仏によって「議長の死期が近づいてきた」との観測がイスラエルで出始め、地元メディアはイスラエル警察筋の見方として、「9日にも人工呼吸器を外されるのではないか」と伝えていた。
 人工呼吸器に頼るアラファト議長の命運は、親族である夫人が握っている。首脳が議長に引導を渡しに来ると受け止めたといわれる夫人は8日、メディアのインタビューに「みなさんには、『謀略に気づくように』と伝えたい。彼らはアブ・アンマール(議長のゲリラ名)を生きたまま葬るつもりだ」と厳しく批判。側近らには、訪仏や見舞いに反対する姿勢を伝えたという。
 首脳の訪仏は、議長の死去後の準備が整い始めたことも背景にある。クレイ首相と過激派を含むパレスチナ各派は6日、後継者争いなどの混乱を回避することを確認。イスラエルは、懸案だった埋葬地問題で、議長の父祖の地であるガザでの埋葬を認める方針を7日に表明した。
 しかし、生命維持装置を外す判断をする夫人には、パレスチナ指導部も神経質にならざるを得ない。「議長の妻として尊重はするが、彼女は指導部の一員ではない」と、夫人の「政治介入」への不満も出ている。

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by barry_lions | 2004-11-09 12:01 | Middle East


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