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2004年 05月 04日
リクードの党員投票。
リクード党員投票、59.5%がガザ地区などからの撤退に反対
 イスラエルの右派与党リクードが実施した、ガザ地区などからの撤退の是非を問う党員投票の最終結果が3日早朝に確定し、反対票が59.5%と過半数を占めた。
イスラエル首相:ガザ撤退構想否決で苦境に
 ガザ地区からの一方的な撤退と引き換えに、ヨルダン川西岸でのユダヤ人入植地の恒久化を目指していたシャロン・イスラエル首相は2日、自らが率いる最大与党リクードの党員投票で「拒否」の回答を突き付けられた。
大差否決、イスラエル政局混乱の可能性も
 リクードの党員には元来、パレスチナ全域でのユダヤ人支配を目指す大イスラエル主義者が多い。リクードは77年に初めて政権を担って以来、入植活動を精力的に推進してきた。
 それだけに、シャロン首相が党員投票に踏み切ったことを、最初から「危険な賭け」と見る向きもあった。世界最強の親イスラエル国、米国からヨルダン川西岸の大規模入植地存続について承認を得たことで、ガザ撤退について党員の理解を得られるはずだという首相の目算は外れ、首相は賭けに敗れた。
ガザ撤退、6割反対 与党が首相「不信任」
 投票結果に拘束力はないが、シャロン首相にとっては、党首を務めるリクード内で事実上の不信任を突き付けられた形。首相は政策の一部修正や解散・総選挙も選択肢に入れているとみられ、政局が混迷する可能性も出てきた。
ガザ撤退に60%が反対 シャロン首相与党の党員投票
 投票結果を受けてシャロン首相は2日夜、「結果は尊重するが、国民の多くは計画支持だ。難しい判断を下さなければならない」と表明した。
 首相は3日未明、側近を集めて対応策の協議を開始。近くリクードの閣僚や国会議員との会合も開く。イスラエルメディアは、首相の選択肢として、計画の変更か、解散・総選挙、または国民投票の実施の可能性も指摘している。

ブッシュ米大統領が計画に同意をした事で国際世論から大批判を食らったものの、国内での賛同は得られるものと考えていた感のあるシャロン首相。
ましてや、党員投票では、結果が強烈な後押しになると踏んでいたであろう。
が、結果は不支持。
シャロンの一方的な撤退計画はに対して、国際世論の反対とリクード内での反対では、性格が全く異なっているが、これでリクードの分裂の可能性が強まってきた。
これで、和平交渉が対話へ戻ることが臨まれる。

シャロン首相、党員投票敗北でも首相職にとどまる意向
 首相は2日、リクード党員による入植地からの撤退の是非を問う投票で敗北を認識した後も、「自分の良心と公務に従い、最良と思う方法でイスラエルという国家を主導していくつもりだ。たやすい任務ではないが、やり遂げるつもりだ」と語った。

ガザ撤退に反対多数 首相、辞任せずと強調
 リクード党員の大半を占める対パレスチナ強硬派は、ガザ撤退後にヨルダン川西岸の約130に上る入植地の大半が撤去されるのを懸念し、首相の政策に反対していた。
ユダヤ人入植地撤去計画、シャロン首相が修正意向
 首相は席上「いくつかの修正を盛り込んだ計画を出すつもりだ」と述べたものの、修正内容には触れなかった。より広範な支持を得るため、ガザの入植地撤去を数か所に減らす案などを検討している模様だ。
(中略)
 首相には、国民投票で是非を問うという選択肢もある。今回の党員投票に参加したのは、イスラエルの総人口約660万人中、わずか10万人弱に過ぎない。最近の地元紙の世論調査では、6割を越える人が入植地撤去を支持するという数字もある。ただ、国民投票の実施には新たな立法措置が必要だ。
米報道官:イスラエル首相支持変わらず ガザ撤退否決で
「我々の見解は変わらない」とするマクレラン大統領報道官の声明を発表し、同首相を支持し続ける姿勢を明確にした。
シャロン提案支持変わらず ブッシュ政権
 声明は「党員投票の結果について連絡を受けた。(和平の動きを)どのように前進させるかについてシャロン首相、イスラエル政府と協議する」と指摘した。(共同通信)
米政府「誤算」 引き続きシャロン首相の撤退案支持
 米政府は4日にニューヨークで開かれる中東和平促進のための米ロ、国連、欧州連合(EU)による4者協議にパウエル国務長官を派遣するほか、ブッシュ大統領がヨルダンのアブドラ国王と6日に会談し、撤退実現の可能性を探る方針だ。
 ただ、西岸地区と境界を接するヨルダンをはじめアラブ諸国は、ブッシュ大統領が4月にシャロン首相と会談した際、西岸の一部入植地の存続を容認する考えを示したことに強く反発している。イスラエル与党による今回の否決で、和平の機運を高めるのはさらに難しくなったといえる。

シャロン首相が自分の考えられる最大限の譲歩をした法案だったのだろう。
この不支持とされた一方的な撤退計画も、今までのシャロン首相の言動から考えると、十分それが伺える。
しかしながら、今回党内での不支持を得た事による修正案を出すとなると、国際世論的にはもっと受け入れ難い内容となるかもしれない。

入植地問題と安全確保。
パレスチナ問題の解決は複雑で難解。恐らく誰もがハッピーになれる解決策というものは存在しないのではないか?とさえ思えてくる。
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by barry_lions | 2004-05-04 03:43 | Middle East


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