2007年 03月 15日
UFC67の意味
では今回の興行にどのような意味があったのか。言うまでももない、海外マーケットへのショーケース興行である。ティトもリデルも出ない理由はそれである。具体的に言えば欧州と日本に向けて、行われた興行であると言っても過言では無いだろう。なるほど、そういう事か! UFC67におけるミルコ入場の時にPRIDEのテーマ曲が浮きまくっていたは、日本に向けてのUFC側へのアピールだったのだろう。 ミルコはまったくテーマ曲に我関せずであり、観客はノーリアクション。 とても不思議な光景であったが、対日本というファクターで見ると答えが見えてくる。 そして、色々なblogや日記に「テーマ曲に感動した」と書かれているのを読んで、UFC側の作戦通りという事であろう。 面白いことに単純なPRIDEファンは、PRIDE>UFCという図式が当たり前だと思っている。 実際問題、PRIDEのリング上ではUFCファイターが活躍出来ないという現実がある。 が、リングとオクタゴン、三点ポジションからの打撃OKとヒジOKでは、まったく違う総合なので、リングならPRIDE側、オクタゴンではUFC側が圧倒的に有利なのは当たり前だろう。 レスリングのグレコとフリースタイルほどの差があると思っても良いかもしれない。 ミルコが試合後に不機嫌だったのは、オクタゴンでの戦いという経験値を相手が逃げ回ってしまった為に出来なかった事であろう。 さて、そのPRIDEは何処に向かうのであろう? 色々なところの選手を、高額なファイトマネーで引っ張ってきて、試合をさせる。なんとも贅沢な興行こそがPRIDEの醍醐味であった。 そのDSEの罪は、なんといってもファイトマネーの吊り上げであろう。 ビックマネーにビックファイトが集まったのがPRIDE、であったはずだが、その肝心なスポンサー(フジテレビ)が撤退してしまった。 残念ながら、PRIDEのトーナメントやチャンピオンベルトにはステータスが存在しない。 それよりも、○○と××が試合をしたらどちらが強いのか?というのが、PRIDEの楽しみ方であった為に、選手が引き抜かれ始めれば、PRIDEの牙城は脆くも崩れ去るであろう。 結局、DSEが仕掛けた戦略は成功したのだが、これからその戦略が諸刃の刃のようにPRIDEに降りかかる。 建て直しに成功したUFCが形成を逆転したように、選手を引き抜かれても地道に興行を続けてきた修斗やパンクラスが、PRIDEの選手を引き抜くなんて事があるかもしれない。 PRIDEというリング上に、ファイトマネーだけでは無く誇りやステータスを存在させなかったDSEの驕りが結果的に、、、とは思うが、どうすればファイトマネーが減っても高額を得ている選手が残ってくれるのか?となると、また難しい問題だったりする。
by barry_lions
| 2007-03-15 22:49
| Battle
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