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2004年 07月 02日
分離壁
0701のパレスチナ、イスラエル関連のニュースをピックアップ。

呼び方が違うだけで、分離壁も分離フェンスも同じものと思われる。
場所によって、壁だったりフェンスだったりするのかもしれないが、基本的にはコンクリートの壁が構築されている。

パレスチナ、イスラエル問題において、イスラエルがガザ侵攻と同じくらい批判を受けているのが、壁の問題。
ベルリンの壁というよりも、その通称であるアパルトヘイト・ウォールの方が、その問題を伝えやすい。

最高裁が、人権侵害という極めて当たり前ながらも、珍しい判決が出た。
これに対して、与党リクード内を始め右派から、反発も起きているらしい。

イスラエル、ヨルダン川西岸の分離壁ルートを一部変更へ
【エルサレム 30日 ロイター】 イスラエルは30日、ヨルダン川西岸に建設中の分離壁について、一部ルートを変更する方針を明らかにした。パレスチナ住民が農地や学校、市街地などから隔絶されないよう配慮すべきとの最高裁命令を受けた措置。

イスラエル、ヨルダン川西岸の分離壁ルートを一部変更へ
 3人の判事で構成される最高裁の法廷は、全会一致でこの判断を下した。今回対象となった全長30キロの分離壁ルート変更命令は、他の20カ所前後について出されているパレスチナ住民の訴えに対する対応の指針になる、としている。
 イスラエルが安全保障を必要としているからといって、近隣のパレスチナ住民の権利を軽視することは許されないとの最高裁の指針を受け、国防省は分離壁の一部撤去を約束。声明のなかで、「この部分に関する計画は、とくに安全保障と人道の適切なバランスなど、最高裁が示した指針に基づいて再検討される」と述べた。

分離フェンスの一部は人権侵害、イスラエル最高裁
 ただ、フェンス自体の建設については治安上、必要と認めた。その上で、住民の移動の自由が制限されるなど生活環境に悪影響が及ぶとして、エルサレム西部、北西部を走る区間約40キロについてルートの変更を政府に命じた。
 また、イスラエル軍は、治安維持と人道的配慮でバランスを取る義務があるとの考えも示した。

分離フェンスは人権侵害、イスラエル最高裁が変更命令
 判決は、「軍が設定したルートは地元住民を苦境に追い込み、人権を侵害し、(戦時の文民保護などを義務付けたジュネーブ条約などの)国際法にも違反する」と認定。「政府は住民への被害を少なくする別の方策を考えるべきだ」とルート変更を求めた。
 住民側の弁護人を務めるムハンマド・ダハラ氏は、判決が「治安維持のためでもパレスチナ人の人権を侵害することは許されないことを示すもの」と意義を強調。イスラエル国防省は同日、声明を出し、判決に沿って計画変更を行う意向を表明した。

イスラエル、分離壁ルートを一部変更へ 最高裁決定受け
 イスラエルが司法判断によって分離壁計画の変更を迫られるのは初めて。ヨルダン川西岸パレスチナ自治区の中を通る分離壁は、パレスチナ人の生活圏を分断するとして国際的な批判を浴びていたが、イスラエルは「通行ゲートも設けており、配慮している」と反論してきた。
 シャロン政権内の反発は強く、与党リクードからは「裁判所が分離壁について判断するのを禁止するべきだ」との主張まで飛び出している。 (07/01 23:56)

分離フェンスのルート変更 イスラエル
 ただ高官は「最高裁は治安のためフェンス建設の合法性は認定した」とフェンスの必要性を強調。さらに「どんなルートになろうと、パレスチナ人の生活を侵害することは確かだ」と、住民らの主張を認めた判決に一定の理解を示したものの、ルートが西岸に食い込むのを避けるためフェンスをエルサレム市内に造ることは「あり得ない」と述べた。
 パレスチナ側は同様の訴訟を数十件提起しており、イスラエル国防省内ではルート全体の見直しも検討中とされる。目標としている2005年末までの総延長約700キロのフェンス建設完成は先延ばしになる可能性がある。


参照URL
アパルトヘイト・ウォールパレスチナ情報センター
by barry_lions | 2004-07-02 12:02 | Middle East


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