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2004年 07月 02日
ロスト・イン・トランスレーション(Lost In Translation)
(ネタバレ有り)
ソフィア・コッポラ監督の話題作「ロスト・イン・トランスレーション」を観てきました。
評価が分かれている作品なので、そんなに期待をせずに、、、

東京をストーリーに描くこの作品において、馴染みのある風景に意味の分かる原語を持つ人種、つまり日本人には、物理的な孤独感は伝わってこない。

「東京」ではなく、外国人から見た「Tokyo」を描いているのだが、あまりにも「東京」を知っているソフィア・コッポラだからこそ出来る細かい描写に「Tokyo」ではなく「東京」を描いているのでは?と感じてしまい、それを感じてしまうと、「東京」の汚い部分ばかり移さなくてもいいのでは?と思ってしまう。
が、その時に再び「Tokyo」を描いているという事実を認識する。
映画を観ながら、そんなジレンマを繰り返し感じてしまった。
日本で公開するなら、舞台を東京から変えてもらえれば、もっと楽しめたのかもしれない。


物理的な疎外感。
精神的な孤独感。

人間を描いているのが主人公二人だけであり、他の登場人物は、それこそ薄っぺらいお飾り程度の演出だ。
それの意味こそが、二人の孤独感を表していて、孤独を共有した二人だからこそ、分かりあえる。
また、分かり合えるからこそ、一線を踏み込めない。
そして、そのままエンディングを迎える。

ベットに横たわるスカーレット・ヨハンソンが、ビル・マーレイに足を寄せる。
その足の甲を、ビル・マーレイがそっと触る。
セックスではなく、二人の心が通う綺麗なラブシーン。

結局、惹かれあいながらも、お互いの生活を壊す事は無い。
最後は、元の生活に戻っていく。

二人の出会いは、二人の人生に大きな変化を及ぼしたのか?
最後にビル・マーレイは、何を囁いたのか?
東京の喧騒の中で、ほんの数日でも、分かり合える相手が居たということが、羨ましくも感じるし、寂しく思えてもくる。


ありふれたテーマの映画を、暗くならずにコミカルに描いたという点において、なかなか好印象な映画でした。
また、日本人を誤解せず誇張して描いたという点においては、「Gung Ho」を思い出しました(こちらもなかなか良い映画)。


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『ロスト・イン・トランスレーション』5/19.チネチッタ銀ネコスクリーン
ロスト・イン・トランスレーションヒマでもいいじゃない
Lost In TranslationA daily occurrence
Vol.310「ロスト・イン・トランスレーション」★★★★映画のなかの人生、映画のような人生。

参照URL
ロスト・イン・トランスレーション(公式サイト)
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by barry_lions | 2004-07-02 16:07 | Cinema


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