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2004年 07月 21日
パレスチナ内紛

ガザで抗議デモ数千人
アラファト氏いとこを重用に市民反発
 【カイロ=嶋田昭浩】パレスチナ自治区ガザからの報道によると、非常事態宣言が出されたガザ地区で十七日夜から十八日にかけ、パレスチナ人数千人が自治政府に対する抗議デモを実施。一部の武装勢力は治安部隊の拠点を襲撃、放火した。
 十六日に連続した拉致事件の後、アラファト議長が十七日、汚職体質などへの批判が強まっていた治安部隊の改編を明らかにしたものの、議長のいとこに当たるムーサ・アラファト氏を治安組織のトップに据えたため、反発が広がった。
 デモ隊には、アラファト議長の支持基盤であるパレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハのメンバーらが含まれ、ファタハ内部の権力闘争の様相も示している。
 ファタハ関連の武装組織アルアクサ殉教者旅団も、ムーサ氏任命に反対する声明を出した。
 イスラエルの有力紙ハーレツによると、ムーサ氏は、ガザ南部と隣国エジプトとを結ぶ地下トンネルを用いた密輸に関係しているとされる人物。
 一方、デモ隊は、これまでパレスチナ治安部隊幹部の汚職疑惑を指摘してきた元自治政府治安担当国務相で、ガザ地区に強い影響力を持つダハラン氏と関係があると指摘されている。ダハラン氏は、エジプトや米国などとの結びつきが深いとされ、アラファト議長周辺と対立してきた。


ガザで銃撃戦、2人負傷 アラファト議長への抗議か
ガザ地区南部のパレスチナ自治区ラファで18日夜、武装グループが情報機関の建物を急襲し双方が銃撃戦を展開、病院当局者によると少なくとも2人が負傷した。
 パレスチナ筋によると、武装グループはパレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハの武装組織「アルアクサ殉教者旅団」。パレスチナ自治政府のアラファト議長が自分のいとこ、ムーサ・アラファト氏をガザ地区の治安組織長官に起用したことに抗議した犯行とみられる。
 ガザ地区では17日夜から18日未明にかけても、南部ハンユニスでムーサ氏起用に抗議するデモがあり、情報機関の建物が放火されたばかり。
 ラファでの衝突では、武装グループが建物を取り囲む一方、近くの住民も石や空き瓶を投げるなどして抗議に加わったという。(共同)


パレスチナ、治安トップに「2人」の混乱
ヨルダン川西岸ラマラ(CNN) パレスチナの国家治安警察長官のポストをめぐり2人が並び立つ状況で、自治政府のクレイ首相は19日、ガザ地区が「混乱状態にある」と述べ、「イスラエルを喜ばせないよう」暴力の停止を呼びかけた。
ガザ地区では、武装組織による拉致事件が相次いだことを受け、アラファト自治政府議長はいったん国家治安警察長官のアブドルラゼク・マジェイデ氏を解任。後任として、おいのムーサ・アラファト軍情報警察長官を任命した。しかしこれにパレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハが「身内びいき」だなどと強く反発。ファタハの軍事部門アルアクサー殉教者旅団の約2000人が、ガザで情報機関事務所に放火するなど抗議行動を展開した。
こうした混乱の中、マジェイデ氏は19日、アラファト議長が解任を撤回し、治安警察長官として復職を認めたと表明。一方で、ムーサ氏は任命の撤回などはなく、自分が治安警察長官だと主張している。
アラファト議長はコメントしていない。
治安悪化の責任をとる形で、アラファト議長に辞表を提出したクレイ首相は19日、臨時閣議を開いた後に記者会見し、治安警察長官のポストをめぐり「誰が誰より腐敗しているなどと責めあうのは得策ではない」と述べ、「パレスチナ人同士がいがみあうこの状況に、イスラエル人は大喜びしている。われわれの対立で得をするのは、敵だけだ」と警告。「民族の目的達成のため混乱と暴力を停止」するよう求めた。
クレイ首相はさらに、アラファト議長に提出した辞表について、議長は受理を拒否しているものの「自分の辞意は変わらない」と強調した。
国連のアナン事務総長はアラファト議長に向けて、混乱状態の深刻さを指摘するクレイ首相らの意見に「じっくり時間をかけて耳を傾けるよう」呼びかけ、混乱収拾には自治政府改革と治安機関統合に、現場の幅広い意見を取り入れながら取り組む必要があると強調した。



アラファト議長が治安組織長官人事を撤回、危機回避狙う
 [ガザ 19日 ロイター] パレスチナ自治政府のアラファト議長は19日、ヨルダン川西岸とガザ地区の治安組織長官人事で、いとこを起用したことに反発して騒乱が起きたことを受け、この人事を撤回し、今月辞職したマジャイダ前長官を復職させることを決めた。パレスチナ指導部内での危機回避を狙ったものとされる。
 17日に辞意を表明したクレイ首相は、議長から辞表の受理を拒否されているが、辞表は有効だとの考えにある。同首相は、ガザ地区は「混乱と無法状態」にあり、事態を収拾する力はアラファト議長にはないとしている。
アラファト議長の指導力は、パレスチナ自治に関するオスロ宣言以来、最大の試練に直面しており、一部ではパレスチナ内部での内戦に発展する可能性が指摘されている。


クレイ首相が辞表撤回、パレスチナ自治政府政争
パレスチナ自治区ヨルダン川西岸ラマラ――パレスチナ自治政府高官は20日、自治区ガザでの治安悪化など理由に今月17日に辞表を提出していたクレイ首相が、アラファト議長との会談で辞意を撤回したと述べた。ロイター通信が報じた。
ただ、首相は、アラファト氏に対し、パレスチナ自治政府の「管理内閣」の首相としてのみとどまると主張した、としている。議長は、クレイ首相の辞表受理を拒否していた。
クレイ首相は昨年11月の就任後、治安権限を手放さない議長に反発している。ガザでは過去数日間、アラファト議長率いるパレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハの軍事部門らによる外国人拉致事件が相次ぎ、組織改編や汚職撤廃など自治政府の改革を要求。アラファト氏は身内組織からの公然とした批判も受ける指導力低下を露呈している。


パレスチナ:
クレイ首相、当面は現職を続行

 【エルサレム樋口直樹】ガザ地区の治安悪化を受け、辞表を提出していたクレイ・パレスチナ自治政府首相は20日、当面、現職にとどまることで合意した。ロイター通信が自治政府当局者の話として伝えた。ただ、首相の辞意は固く、次期首相が決まるまでの間、暫定的に首相職にとどまるとの見方もある。
 ガザ地区では、自治政府改革や汚職追放を求めるパレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハ系の武装勢力が、警察幹部などを狙った拉致事件を相次いで引き起こしていた。クレイ首相は17日に引責辞任を表明したが、アラファト議長は辞表の受理を拒否。議長側が武装勢力の要求に応じる姿勢を見せたため、首相も態度を軟化させたとみられる。


クレイ首相は当面留任=辞意翻らず、新内閣要求-パレスチナ
【エルサレム20日時事】パレスチナ自治政府のクレイ首相がガザ地区の治安悪化をめぐって辞表を提出していた問題で、クレイ首相は20日、新内閣組閣までの暫定的な首相として留任することに同意した。首相は、アラファト議長から実質的な権限を与えられず、改革を進められないことにいら立ちを強めており、パレスチナ政局は不安定な状況が続きそうだ。


パレスチナのクレイ首相が当面続投、辞表は撤回せず
 【エルサレム=佐藤秀憲】パレスチナ自治政府のアラファト議長に辞表を提出していたクレイ首相は20日、ヨルダン川西岸ラマッラで開かれた閣議で、アラファト議長の慰留を受け入れ、当面、首相職を続ける意向を表明した。
 しかし、クレイ首相は辞表を撤回しておらず、閣議では首相続投について「暫定的」との認識を示したという。
 これにより自治政府は、ひとまず内閣崩壊の危機を脱したが、問題は先送りされただけで、混乱収拾にはほど遠いのが現状だ。
 クレイ首相はガザ地区で16日に起きた武装組織による警察長官らの拘束事件を受け、混乱の責任を取る形で辞表を出した。ガザ地区ではその後、アラファト議長の警察長官人事に反発する武装組織による警察襲撃事件なども発生した。背景には、腐敗の一掃などの改革に背を向けたままの自治政府指導部に対するパレスチナ住民の不満の高まりがある。
 閣議にはアラファト議長も出席。席上、クレイ首相は、議長が治安権限を事実上掌握する現状を改めない限り、腐敗の温床となっている治安組織の改革は進まないとして、議長に対応を迫ったという。改革を求める声は、議長が率いるパレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハ内部からも上がっている。

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by barry_lions | 2004-07-21 02:02 | Middle East


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