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2004年 07月 22日
国連と分離フェンス(その2)
国連総会、分離フェンス撤去決議案を可決
[国連 20日 ロイター] ヨルダン川西岸にあるイスラエルの分離フェンス撤去を求める国連決議案の採決が、国連総会(191カ国)で20日行われ、圧倒的多数で可決された。
 採決の結果は賛成150、反対6、棄権10。
 欧州連合(EU)加盟25カ国は、決議案支持を表明。EUは数日間に及んだアラブ陣営との交渉で、パレスチナが作成した決議案の修正案を提示し、承認を取り付けていた。
 ただ、イスラエルと最も緊密な関係にある米国は反対票を投じた。カニングハム米次席国連大使は、決議案の内容が偏向しており、中東和平達成に向けて新たな足かせになるとの見方を示していた。
 イスラエルも反対を表明し、採決を非難した。

分離壁の撤去、イスラエルに要求 国連総会が決議採択
国連総会決議には、安全保障理事会の決議のような拘束力はないが、イスラエルが決議内容を履行する姿勢を見せなければ、安保理に同様の決議案が提出される可能性はある。パレスチナ自治政府のアルキドワ国連代表は先週、安保理に決議案を提出しても米国が拒否権を行使するだけなので、安保理への決議案提出は当面見送るが、いずれは可能性があると話していた。

国連総会、イスラエルの「分離フェンス」撤去要求決議を採択
 ≪分離フェンス撤去決議要旨≫
 国連総会が20日に採択した「分離フェンス」撤去決議の要旨は次の通り。
 一、国連総会はすべての暴力、テロ、破壊行為を非難する。
 一、分離フェンスについて7月9日に国際司法裁判所(ICJ)が出した勧告的意見を認知する。
 一、イスラエルに対し、ICJの勧告的意見が言及した法的義務に従うよう要請する。
 一、国連加盟国すべてに対し、勧告的意見が言及した法的義務に従うよう呼び掛ける。
 一、決議の履行状況を確認するための会合を再度招集する。
 一、イスラエル政府とパレスチナに対し、新和平案(ロードマップ)が示した義務を即時履行するよう呼び掛ける。また平和かつ安全な環境の下で、双方が共に暮らすための構想を実現するよう呼び掛ける。(共同)

国連総会でフェンス撤去決議 イスラエルや米に圧力
 決議採択後、米国のカニングハム国連次席大使は「決議はバランスを欠いている」と批判。イスラエルのギラーマン国連大使は「イスラエルとユダヤ人の運命がこの国連総会で決まらないことを神に感謝している」と皮肉った。

国連総会、「分離フェンス」撤去求める決議を採択
 採択された決議は、<1>フェンス撤去などを求める国際司法裁判所(オランダ・ハーグ)の勧告的意見に従うようイスラエルに要求<2>違法状態を終わらせるための追加措置の検討<3>分離フェンス建設で生じた人的、物質的被害の把握を国連事務総長に求める――などを柱とする。
 安全保障理事会の決議と異なり、総会決議には法的拘束力はない。しかし、決議を提出したアラブ陣営は、国際司法裁判所の役割強化を図る欧州連合(EU)諸国と共闘した結果、より広範な国際社会の圧力を示し、「イスラエルと米国の孤立」(欧州外交筋)を際立たせることに成功したと言える。

国連総会 分離壁撤去を決議 イスラエル批判明確に
 しかし、安保理決議と違って総会決議に拘束力はなく、イスラエルが決議に従う見通しもない。米国は反対に回っており、今回の決議案採択が今後の中東和平の進展に直接結び付くとは考えにくい。
 決議案は(1)分離壁の建設を国際法違反と認定して壁の撤去を求めた国際司法裁判所の勧告にイスラエルが従う(2)アナン国連事務総長が分離壁建設による被害を把握する(3)イスラエル、パレスチナ双方が和平実現に向けたロードマップ(行程表)を履行する-などを求めた。
アメリカとイスラエルの2カ国だけが総会決議に反対するというケースは、今までも多々あり、これで孤立化を云々というのは早計だと思われる。
少々の壁の位置変更はあるものの、それぞれの大使のコメント通り、そのまま続行されてしまうのではないか?と予想する。
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by barry_lions | 2004-07-22 15:14 | Middle East


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