カテゴリ:Cinema( 47 )
2008年 10月 26日
ダークナイト(The Dark Knight)。
一言、、、凄い。

アクション映画をここまで、シリアスに、重く、暗く、リアルに、厚く、昇華させるとは思わなかった。
アメリカでの大ヒットも頷ける。
逆に、単なるアクション映画として見ると、長く説教臭いという意見も間違ってはいないと思う。
所々、ハリウッド映画らしくご都合主義的な場面もあったが、今年観た映画では文句無しのベストであろう。

従来の悪役とは、正義や法に縛られること無く、悪事を働きながらも、悪という哲学やルールに縛られるわけだが、今回のジョーカーは違う。

狂気を操る。
Why so serious?

狂気という掴み所の無い悪に苦悩するバットマン。
バットマンとジョーカーは、表裏一体だからこその展開。
これが今回のメインテーマだ。

亡くなったヒース・レジャーを始め個性的な俳優が脇を固める。
中でも、ハリウッド的女優ではなく、知的な女性検事補を演じたマギー・ギレンホールは、ブルースの取巻きの(所謂)ブロンド美人との対比もあって、魅力的な女性を演じていた。
そんな中、主役のクリスチャン・ベールの押さえた演技こそが、この映画の重さをあたえているのだろう。
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by barry_lions | 2008-10-26 01:54 | Cinema
2008年 10月 21日
ひゃくはち
高校野球の補欠部員の物語。
コメディであり、スポ根であり、ホロっとさせる青春映画だ。

期待を裏切らない展開は、安心して観ていられるが、願わくばそれ以上も見たかった。

夜(女)遊び、タバコ、ドラフトと癒着。
さり気なく、高校野球の陰も描いていたりする。
野球は心肺機能を酷使するスポーツでは無いけど、レギュラーを目指して、少しでも他人よりも先に出たいのなら、喫煙を止めて睡眠時間を増やせばいいのに、とフト思った。
スポーツって、練習だけじゃなく、食事や疲労回復などの非練習時間も練習と同じくらい大切なはず。
この辺り、日本って遅れているの?もしかして?

ともあれ、ちょっと泣いて、気楽に笑って、心地良い感動をしたいなら、この映画はお勧めだ。
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by barry_lions | 2008-10-21 03:39 | Cinema
2008年 09月 20日
おくりびと
『おくりびと』50万人突破で興収見込み30億に

これって、シックスフィートアンダー
のパクリじゃなくって?

未見なので、何とも言えないけど、アカデミー賞外国映画賞の日本出品作にするんだったら、その辺りをちゃんとフォローしておかないと、マズいんじゃないかなぁ~。
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by barry_lions | 2008-09-20 00:32 | Cinema
2008年 09月 20日
百万円と苦虫女
百万円と苦虫女

この映画の最大の感想は、、、
蒼井優、細っ。


「人生リセットしてみませんか?byマーベラス」(アグネス仮面

そんなわけで(?)、自分の存在を煙に巻く為に、百万円を貯めては引っ越し、静かな人間関係を再構築する主人公の鈴子を、追って描いたロードムービー。
まぁ~、残念ながら、何処に引っ越したって蒼井優くらい可愛ければ、誰もホッておかないんで、鈴子の目論みは毎回失敗する。
で、その失敗がコミカルだったり切なかったりするんだけど。

世の中には、自分の存在価値を認めてもらいたくって、色々な事をして、皆から嫌われちゃうタイプもいれば、誰にも関わって欲しくないのに周りが放っておいてくれないタイプがいたりするのが面白い。
前者は痛々しいから、そんなタイプにはなりたくないなぁ~。
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by barry_lions | 2008-09-20 00:25 | Cinema
2008年 08月 28日
Rocky Balboa
ロッキー・ザ・ファイナル (特別編)
「You're one crazy old man.」
「You'll get there.」
最終ラウンドに向かうロッキーとディクソン。
グラブを合わせながら二人が短い言葉を交わす。

字幕では

(ディクソン)「ジイさん」
(ロッキー)「お前もそうなる」

となっていたが、このセリフは嘲笑と尊敬が入り混じったディクソンのロッキーへの評価だろう。
そうなると「お前もそうなる」というロッキーの返しは、お互いを認め合いながらも最後の死闘に向かうクライマックスを際立たせているセリフになっている。

「ジイさん」じゃ意味分からないよ。

しかしながら、この映画の肝はディクソンの過小評価だろう。
最後も大ロッキーコールで幕を閉じる。
いや、ビックファイトになったのなら、両者の評価になっても良いのでは?
可愛そうすぎる。。。
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by barry_lions | 2008-08-28 01:49 | Cinema
2007年 07月 10日
Babel。
「悪いことをしたの?」
「悪いことはしていないけど、悪いことをしたと思われているの。」
「悪い人なの?」
「悪い人ではなく、愚かなことをしただけなの。」

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督でガエル・ガルシア・ベルナルが出てるとなれば、期待するなというのが嘘だろう。
と、いうわけで、映画「バベル」を観てきた。

「一発の銃弾」を軸にして、監督お得意の時間軸をズラす群像劇が展開される。
アモーレス・ペロスが「交通事故」を軸にした「屈折した愛」を描いたように、この映画は「一発の銃弾」を軸にしつつ人間の「愚かな行為」を描いている。

この物語の登場人物のほとんどが「愚かな行為」で人生の分岐点を迎える。
経済的優位にあるアメリカと日本の「愚かな人間」は助かり、苦しい立場にあるメキシコとモロッコの「愚かな人間」は苦境に立たされる。

「愚かな人間」の行為がバベルの塔を崩壊させてしまったように、現代でも人間は「愚かな行為」を繰り返す。

ガエル・ガルシア・ベルナルが顔出し程度だったのは残念だったが、菊地凛子の体当たりの演技は見事であり、ブラッド・ピットの悪態をつきまくる被害者役も良かった。
ただ、アモーレス・ペロスを抜くことは出来なかった、というのが正直な感想だ。


ちなみに、メキシコの新婿が有名な歌手と同じ名前と、ガエル・ガルシア・ベルナルからかわれるシーンがあったが、その「ルイス・ミゲル」とはウルティモ・ドラゴンの「セパラードス」や北斗晶が入場曲で使っていた国民的歌手だ。
ちょっと笑ってしまった。
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by barry_lions | 2007-07-10 23:52 | Cinema
2007年 02月 14日
虹の女神 Rainbow Song
映画『虹の女神』公式サイト

「虹の女神 Rainbow Song」を観てきた。
「親友の葬式で、知人や旧友との昔話で、無くなった友人の知らなかった一面を知る」というスクリプトは、使い古びたストーリー。
それだけに、監督の熊澤尚人と脚本&監修の岩井俊二の腕の見せ所。
果たして、映画は素晴らしい出来に仕上がった。
タイムラグのいじり方が、素直すぎるのでは?という注文があるものの全体的に文句の付け所が無い内容。
なんといっても、泣かせようという演出が少なく、行間を読ませるような作りに好感が持てる。

上野樹里演じる「あおい」の真っ直ぐな性格と裏腹な気持ちが、とても丁寧に描かれている。
妹役の蒼井優もとても美しく役を演じている。
主役である市原隼人演じる智也の道化師振りも、ストーリーの味になって、なかなか可愛い。
佐々木蔵之介を始めとする脇もしっかりと上手にまとまって印象深い。

観終わってから映画を思い出した時、心にズシリと響くそんな映画だった。
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by barry_lions | 2007-02-14 16:00 | Cinema
2007年 02月 13日
嫌われ松子の一生。
人の人生が幸福だったのか不幸だったのか?誰がどの基準で判断するのだろう?そして、それは普遍的な結論なのだろうか?
松子の一生は、不幸としか言い表せない出来事の繰り返しで、幕を閉じる。
それでも、愛に真っ直ぐな人生を捧げた松子を賛美する人がいたりするわけだ。

どん底の不幸をホップなアートで歌い上げる映画。
その中から、人生の本当の素晴らしさが見えてくるのか?なんて事は、全く分からない。
ただ、人の不幸を見た時、自分の立ち位置が必ずしも最低のポジションにあるわけではというのを確認出来る。それで、自分が必ずしも不幸では無いと認識出来て、今現在、自分が置かれている辛さを緩和することが出来たりする。
それが、人生のモノサシなのだろうか。

相対的か対照的か。
幸福だったのか不幸だったのか。
どちらにしても、松子は自分が幸福な人生を送ったとは思っていないだろう。
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by barry_lions | 2007-02-13 18:37 | Cinema
2007年 02月 12日
かもめ食堂。
とても笑える映画だったのは間違い無い。
細かいナンセンスなコネタを散りばめて、かもめ食堂で展開するのんびりとしたストーリーに心を和ませる。
が、これってフィンランドで撮影した意味ってあったのだろうか?
この映画を見て「フィンランドに行きたくなった」というblogや日記を読むと、家具の話だらけなんだけど、それって「フィンランド製の家具」なだけで、同じブランドの家具のある日本の(もしくは他の国の)食堂でも良かったのでは?
フィンランドを代表する森が話に出ては来たが、少し映っただけで、後は市場と港くらい。う~ん、これでフィンランドの良さが分かるワケが無いと思うんだけど。。。
ブランドの家具を見て、その国に行きたくなるって気持ちは全く分からん。
家に備え着いているような、その国伝統の家具や家並みなんかなら、その国に行きたくなるって発想が出てくるけど、前者の場合は「行きたくなる」では無くって「家具が欲しくなる」なんじゃないのかな?

まぁ~、そんな細かい所を気にしていたら、楽しめないような、そんなマッタリと楽しむ映画なんだろうけど。

残念だったのは、映画のテレビCMで、三人でオニギリを作っているだけの予告があったので、きっと映画を見終わった後は、オニギリを食べたくなるに違いないと想像していたのだが、オニギリはそんなに登場しなかった点だ。
オニギリだけではなく、かもめ食堂で出される日本の定食料理全般が、とても美味しそうに感じたのだが、勝手にオニギリが特化して美味しそうに出てくるモノだと思ってしまっていた。
う~ん、残念。
# 家具もオニギリも映画の評価に関係無いじゃん。
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by barry_lions | 2007-02-12 02:21 | Cinema
2007年 02月 09日
ゆれる。
香川照之曰く「10年に一本、有るか無いかの脚本」と聞いて、劇場に足を運んだ。

映画の内容は、色々な所で触れられているように、2部構成になっている。
前半は対照的な兄弟に挟まれた女性の三角関係を痛々しく描き、後半は兄弟愛が主軸の法廷ドラマとなっていた。

後半の法廷編に関しては「可も無く不可も無く」という感じであったが、前半の恋愛部分は、とても丁寧に異なる個性の兄弟を表現していた。
結局は、お互いが無いものネダリなわけだが、兄弟という立場の視点で、キャラクターの人格を浮き彫りにしていた。
女性からの視点に重点が置かれておらず、キャラ立ちが希薄だった気がするのだが、そこに時間を振り分けてしまうと、後半の法廷シーンが短くなってしまうので、それはそれで良いのだろう。

後半部分。
法廷ドラマらしさのスリリングな法律と正義のせめぎ合いではなく、兄の心情を探るという点に重心を置かれており、結局のところ、それが後半の法廷部分を物足りないモノにしてしまった感があるが、この映画のテーマが法廷ドラマではなく、兄弟であることから考えると、きっと正解なのだろう。

で、振り返ってみると、良く出来た秀作であることは間違いなく、少ない予算の中でとても上手に仕上がっている。
が、「10年に一本、有るか無いかの脚本」というのはどうだろう?と問い直してみると「そこまで凄いか?」というのが正直な所。
でも、兄側の役者として考えると、とても役者魂を揺さぶられるような演技を求められる配役なのだろう。
そういう意味において、「10年に一本」というのは、間違いないのかもしれない。
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by barry_lions | 2007-02-09 12:09 | Cinema


    


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