2007年 02月 09日
香川照之曰く「10年に一本、有るか無いかの脚本」と聞いて、劇場に足を運んだ。
映画の内容は、色々な所で触れられているように、2部構成になっている。 前半は対照的な兄弟に挟まれた女性の三角関係を痛々しく描き、後半は兄弟愛が主軸の法廷ドラマとなっていた。 後半の法廷編に関しては「可も無く不可も無く」という感じであったが、前半の恋愛部分は、とても丁寧に異なる個性の兄弟を表現していた。 結局は、お互いが無いものネダリなわけだが、兄弟という立場の視点で、キャラクターの人格を浮き彫りにしていた。 女性からの視点に重点が置かれておらず、キャラ立ちが希薄だった気がするのだが、そこに時間を振り分けてしまうと、後半の法廷シーンが短くなってしまうので、それはそれで良いのだろう。 後半部分。 法廷ドラマらしさのスリリングな法律と正義のせめぎ合いではなく、兄の心情を探るという点に重心を置かれており、結局のところ、それが後半の法廷部分を物足りないモノにしてしまった感があるが、この映画のテーマが法廷ドラマではなく、兄弟であることから考えると、きっと正解なのだろう。 で、振り返ってみると、良く出来た秀作であることは間違いなく、少ない予算の中でとても上手に仕上がっている。 が、「10年に一本、有るか無いかの脚本」というのはどうだろう?と問い直してみると「そこまで凄いか?」というのが正直な所。 でも、兄側の役者として考えると、とても役者魂を揺さぶられるような演技を求められる配役なのだろう。 そういう意味において、「10年に一本」というのは、間違いないのかもしれない。 ■
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by barry_lions
| 2007-02-09 12:09
| Cinema
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